量産品と一般品
みなさん、こんにちは。
合同会社アトリ 代表の朝部です。
壁紙の張替を検討する時、量産品だの一般品だのという言葉を耳にする事もあるかと思います。
それってどういう意味かご存じですか?
種類によって値段も変わってきますので、解説をご覧になって参考にしてみて下さい。
量産品
量産品の壁紙はスタンダードクロスと呼ばれたりもします。
サンゲツやリリカラ等、様々なメーカーから販売されておりますが、一言で言えば一番お安い壁紙となります。
ただ、安いとはいえ品質が著しく劣っているという訳ではありません。色の種類があまり多くなく(基本は白無地です)消臭や抗菌等の機能が付いていない、いわゆる普通の壁紙という事です。
※量産品でも防カビは付いてます。
賃貸アパート向け等と言われたりもしますが、新築の建売住宅でも採用されています。
無地で良ければ、個人的には一般品よりもお勧め出来ると思っています。
一般品
一般品は、壁紙を製造する際に使用するインクの種類が豊富なので個性的な壁紙を選ぶ事も可能です。
また消臭や抗菌等の高機能壁紙も、基本的にはこの一般品からとなります。
難点として、一般品は柄によっては非常に薄く下地を拾ってしまう(下地の凸凹が浮き出てしまう)可能性がありますね。
リフォーム向け壁紙
リフォーム向け壁紙なんてそのまんまですね。
サンゲツだとリフォームセレクションという名称ですね。
では、これは何が違うのか・・・
リフォーム向けなので、下地が出にくい壁紙なんです。量産品も比較的厚めになってるんですが、更に下地が出にくいように厚みを持たせています。
予算が許すのであれば、張替時はこの壁紙を選ぶのが一番だと思います。
ただ、材料代が量産タイプの倍くらいになるので施工面積によってはお値段かなり上がってしまいます・・
どっちを選ぼうか
内装(壁紙)にどれくらいの費用を掛けられるかは、人によって差があり過ぎるので一概にどれがお勧めとは申し上げにくいのですが、こだわりが無ければ量産タイプの無地(白系でもアクセントクロスでも)が一番お勧め出来るかと思います。
理由をご説明します。
高機能壁紙は・・
最近はコロナの影響もあってか、抗菌機能の壁紙も人気だそうですが。
ただ、抗菌機能というのはあくまでも壁紙の表面の話です。空間まで除菌する訳ではありません。
例えば電車のつり革は人が触るものですから抗菌にする意味がありますが、壁紙というのは素手でベタベタ触るものではありませんから抗菌にする必要性はかなり疑問です。
また消臭や調湿機能の壁紙に関しても、効果は非常に限定的です。壁紙は薄いですからね(^_^;
薄い壁紙にあれこれ機能を付けても、空気清浄機のようにはいきませんから、あまり期待は出来ません。
壁紙は消耗品である
そもそもなんですが、壁紙というのは建物の基礎や柱とは違ってある程度は消耗品です。傷など付けずにタバコも吸わない環境であれば長期間美しさを保ちますが色褪せ等はどうしてもあります。
そんな時に張替を検討されると思うのですが、量産タイプの壁紙を使用したからといって明らかに安っぽく見えるということはありません。
それに、住宅というのは外壁だったり水回りだったり年数が経過すればリフォームしなければいけない箇所が沢山出てくるはずです。壁紙は美観上の問題ですので費用対効果を考えると量産タイプが一番かと思います。
汚れたままの壁紙や、剥がれたままの壁紙は確かにみっともないですが高い壁紙である必要はありません。わざわざ業者の勧めるがままに高い壁紙を選ぶ事はないのです。
だがしかし・・・お洒落にこだわるのであれば一般品です
ここまで私が量産品をお勧めしていたのは、私自身がケチだからという理由が大きなウエイトを占めていると言っても過言ではありません。
特にこだわりが無ければ量産品で十分ですが、お洒落な室内にしたいのであれば一般品を選択肢に入れて頂いた方が良いと思います。
一般品クロスは沢山のインクを使っているので、使い方によっては非常にゴージャスで雰囲気が一気に変わります。柄物のアクセントクロスは好みが分かれるとは思いますが、明るい柄は気分も明るくなります(^_^)
お客様の予算も踏まえてアドバイスさせて頂きます。お気軽にご相談下さい。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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