量産タイプと1000番台
みなさん、こんにちは。
合同会社アトリ 代表の朝部です。
壁紙の張替を検討する時、量産タイプだの1000番台だのという言葉を耳にする事もあるかと思います。
それってどういう意味かご存じですか?
種類によって値段も変わってきますので、解説をご覧になって参考にしてみて下さい。
量産タイプ
量産タイプの壁紙はスタンダードクロスと呼ばれたりもします。
サンゲツやリリカラ等、様々なメーカーから販売されておりますが、一言で言えば一番お安い壁紙となります。
ただ、安いとはいえ品質が著しく劣っているという訳ではありません。色の種類があまり多くなく(基本は白無地です)消臭や抗菌等の機能が付いていない、いわゆる普通の壁紙という事です。
※量産タイプでも防カビは付いてます。
賃貸アパート向け等と言われたりもしますが、新築の建売住宅でも採用されています。
特にこだわりが無ければ、個人的には一番お勧め出来ると思っています。
アクセントクロス向けの壁紙もありますし、各メーカーから探せば何百種類もあるので選択肢が少なくて困るといったこともないと思います。
柄物は少ないですが(^_^;
1000番台
こちらはハイグレードクロスと呼ばれたりします。
こういう呼び方って誰が決めてるんでしょうね・・・ハイグレードと呼んだ方がなんとなく格好良いのでハイグレードと呼ぶことにします。
ハイグレードクロスは、壁紙を製造する際に使用するインクの種類が豊富なので個性的な壁紙を選ぶ事も可能です。
また消臭や抗菌等の高機能壁紙も、基本的にはこのハイグレードクロスからとなります。
難点として、ハイグレードクロスは比較的薄いので下地が出やすいです。
従って、新築住宅には良いですが張替時に選ぶと下地を拾ってしまう(下地の凸凹が浮き出てしまう)可能性がありますね。
リフォーム向け壁紙
リフォーム向け壁紙なんてそのまんまですね。
これも各メーカーから出ています。サンゲツだとリフォームセレクションという名称ですね。
では、これは何が違うのか・・・
リフォーム向けなので、下地が出にくい壁紙なんです。量産タイプも比較的厚めになってるんですが、更に下地が出にくいように厚みを持たせています。
予算が許すのであれば、張替時はこの壁紙を選ぶのが一番だと思います。
ただ、材料代が量産タイプの倍くらいになるので施工面積によってはお値段かなり上がってしまいます・・
結論は量産タイプ
内装(壁紙)にどれくらいの費用を掛けられるかは、人によって差があり過ぎるので一概にどれがお勧めとは申し上げにくいのですが、個人的には量産タイプの無地(白系でもアクセントクロスでも)が一番お勧め出来るかと思います。
理由をご説明します。
高機能壁紙は・・
最近はコロナの影響もあってか、抗菌機能の壁紙も人気だそうですが。
ただ、抗菌機能というのはあくまでも壁紙の表面の話です。空間まで除菌する訳ではありません。
例えば電車のつり革は人が触るものですから抗菌にする意味がありますが、壁紙というのは素手でベタベタ触るものではありませんから抗菌にする必要性はかなり疑問です。
また消臭や調湿機能の壁紙に関しても、効果は非常に限定的です。壁紙は薄いですからね(^_^;
薄い壁紙にあれこれ機能を付けても、空気清浄機のようにはいきませんから、あまり期待は出来ません。
柄物壁紙は飽きる
柄物の壁紙って昔はそこそこありましたけど、最近はあまり見かけなくなりました。
柄物の壁紙というのですね、正直に申し上げますとかなりの確率ですぐに飽きます・・・
飽きるだけでなく、まだデメリットがありまして。
家具等を置いた時に、非常に調和が取れにくいんです。
部屋に何も置かないのであれば、柄物の壁紙でも良いのですが人が生活する以上はそうもいかないですよね。
インテリアの写真を見ても柄物の壁紙ってあまり見かけませんよね?
そういう事なんです。
壁紙は消耗品である
そもそもなんですが、壁紙というのは建物の基礎や柱とは違ってある程度は消耗品です。傷など付けずにタバコも吸わない環境であれば長期間美しさを保ちますが色褪せ等はどうしてもあります。
そんな時に張替を検討されると思うのですが、量産タイプの壁紙を使用したからといって明らかに安っぽく見えるということはありません。
それに、住宅というのは外壁だったり水回りだったり年数が経過すればリフォームしなければいけない箇所が沢山出てくるはずです。壁紙は美観上の問題ですので費用対効果を考えると量産タイプが一番かと思います。
汚れたままの壁紙や、剥がれたままの壁紙は確かにみっともないですが高い壁紙である必要はありません。わざわざ業者の勧めるがままに高い壁紙を選ぶ事はないのです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
神奈川県相模原市で不動産のご相談、クロスの張替、その他便利屋のご要望は合同会社アトリまで!
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